キープラネットイベント情報

「宮嶋望氏の講演にあたり」

_ 企画・主催者 ながた けいこから _____________

私が初めて宮嶋望さんにあったのは、2003年の7月、水からできたチーズの完成記念講演で「発酵と腐敗・エネルギーと電位」のお話を聞いたときでした。その時は、スタッフとして厨房にいて、本当は開始までに作業を終えて参加できるはずでしたが、突発的な出来事が次々と発生して、結局何も聞くことができませんでした。
宮嶋氏の評判は、追っかけをしていたという友人から聞いていて、山奥の農場のおじさんが追っかけの対象になるなんて、いったいどんな人なのだろうと気になっていたのです。
とっても興味があり聞きたかった話なのに聞けなかった事が残念でたまらず、交流会が終わった後に、東京滞在中の予定を聞いて、唯一空いている3時間を無理矢理お願いしてお話を聞かせていただきました。

その時のお話は今もよく覚えています。
物理を学んでいたこと、アメリカに留学し人の半分の時間で単位を取ったこと、北海道の新得農場に入植し、どうやって村社会に馴染み、どうやって信頼関係をつくって行ったかと言うこと、心や身体を病む人などが集まる共働学舎の試み、そういう人達に向いている物造り、日本で初めてのブラウンスイス牛の導入、牛乳は運ばないという事の意味、発酵や電位の話も目からうろこでしたが、宮嶋氏の生き方、共働学舎の理念の一つである、「みんな違っているからいいんだよ」という考えに強く惹かれました。

そういう子供たちが、日本国内のみならず、本場フランスで認められるほどの高品質なチーズを生産しています。そして、助成金や補助金といった公的な援助も受けずに経済的に自立しています。
それも、宮嶋流に表現すると「ダメ人間こそが宝の山、ゴミの山は宝の山」で、自然の仕組みを知っていれば農業・事業は成功するのだそうです。

今までの価値観や教育では、お手本があって、それに近づくことが良しとされました。近い人から遠い人までを成績や売上といった数字で順番をつけて並べて来ました。その中には必然的に競争が起こります。数字で順番をつけられることに慣れてしまった私は、そのことを不思議に思う事もありませんでした。

その後の人生で、少しはいろいろ経験して、そういう価値観はなんだか窮屈だなと感じるようになりました。家は広いほうがいいのか?そんなことはない。ちょうどいい大きさというものがある。会社は大きくしたほうがいいのか?そんなことはない。大きくしたばっかりにこんなはずではなかったと大変な思いをしている社長がいる。誰かの幸せは私の幸せではないんだと思うようになりました。

今、「あなたはあなたらしく」、「私は私らしく」、が大事だと気がつき始めて、教育現場も医療現場も、実業の場でも少しずつ変わってきているように感じます。
共働学舎の試みというのは、「私は△△だがあなたは□□だ、だから一緒になれば◎◎になる」ということでした。これこそが今言われているコラボレーションということなのだと思います。それを新得農場では25年前から実践されてきたのです。

21世紀は「競争から共存へ」がキーワードだといわれています。
農業も実業も教育も自然や他者との共存⇒その力をうまく利用できる人が、幸せ組みになるのだと思います。

そのノウハウが宮嶋望講演の中にたくさんあります。
ですから、私はこの講演を一人でも多くの人に聞いて欲しいと思っています。
子供を持つお父さんお母さん、教育の現場にいらっしゃる方々、研修など大人に教えるお仕事をなさっている方、会社を経営している社長さん、組織の中で管理職に就いている方、小さくても個人で事業を始めて頑張っている方、自分に自信がなくなったり、人生や仕事の方向性で迷ったりしている方、特にこれから何事かを成し遂げたいと夢をお持ちの方に聞いて欲しいと思います。

昼の部は、宮嶋氏の得意分野であるチーズ造りの話を「発酵と腐敗と化学物質 死んでも腐らない最近の日本人」夜の部は、「みんな違った方が良い、個性が活きるコラボレーションとは」を熱く語っていただきます。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。