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法人化体験
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伊藤
新しいステージに

伊藤 登代子さん 有限会社キャリア・プレイス(三重)代表取締役
 
法人化を考え始めたきっかけ
   

そろそろ会社にしなくてはいけないのかな? と感じ始めたのは、今から約2年前。
当時、私は三重県議会のテープ起こしの入札を勝ち取り、大喜びで三重県議会と契約を交わしていた。その時、担当職員がふと漏らした言葉。

「あれ、あいむオフィスさんは法人じゃないの」
「はい、個人じゃダメですか」
「ううん、そんなことはないけれど、今まで法人しか受けてもらったことがないから・・・」

その時、自分の仕事の範囲が法人対象のレベルになっているのだと直感した。

1997年に女性自立支援NPOあいむネットという形で起業したが、NPOでの収益事業の難しさを感じ、2000年に「収益事業のみ行う組織」あいむオフィスを個人事業として立ち上げた。気がつくと起業から7年。NPOにも個人事業という形態にも限界を感じていた自分がいた。

法人化したのは、NPO、個人事業主を経験し、商売をしていく上で、「会社」という形態が他とどのように違うものかを知りたかったというのが本音。最初から「社長」になることを目的としていなかったので、「代表取締役」の肩書きにそれほどの思い入れはなかったが、法人化をしたときは「これで同じ土俵でビジネスができる」と思った。

 
法人化の手続きと障害
   

法人化の手続きに関しては、法務局の無料相談を利用してすべて自分で行った。

「法人化をするぞ!」と決めた時、書店で「10日間で有限会社が設立できる本」を購入、起業講座の講師をしている私にとっては、法人化手続きをすることが講座のネタになる。これはチャンスと、本のとおり手続きを進めた。結局、仕事をしながらだったので10日間ではなく20日間の時間を費やし、いろいろと学ぶこともあり、やり終えた時は結構ウルウルきたものがあった。

ただ、何が大変って、三重県というところはまだまだ「女の社長」は珍しい。そのことを実感した。法務局へ登記申請書の提出に行ったら、担当者(初老の司法書士?)は、私の顔を見るなり委任状を持ってきて、横柄に「あんた、これ書いてもらわなあかんがな」とおっしゃる。「何で委任状なん?」と不思議に思っていると、しばらくして申請書を確認しながら「えっ、あんたが社長さんかいな」と驚き、「ほんなら委任状いらんわ」とそそくさと委任状を片付け始めた。「はぁ? 女が社長で悪いんかい」と思わずブチ切れそうになった。

 
法人化してよかったこと、予想外だったこと
   

特別よかったと感じたことはあまりないが、弊社を取材して下さるパブリシティに日経が加わったこと。

予想外だったことはたくさんある。たとえば、今までそれほどご縁のなかった三重県産業支援センターから「ベンチャー達人委員会委員」の依頼をされたこと。これは県の目玉事業でもある総額1億円コンペの審査員である。なんで法人化してたった2か月の私に・・・。「審査するよりコンペに参加する方に回りたいわ」と思ったが、三重県の女性で初めての審査員であること、女性の視点をコンペの審査に役立てたいとの思いでお受けした。

法人化をして、自分のステージが完全にビジネス世界に入ったと感じた。NPOでは、結構実績も積んで知名度も広めてきたが、次のステージに進むために、社名もあいむオフィスから有限会社キャリア・プレイスと全面的に変更し、新しいチャレンジに向かっている。

会社は、個人事業主より社会的責任も重いし甘えは通じない。勝つか負けるか、とても厳しい世界。でもそれだけにやりがいもあることは確かだと実感している。

見えない壁にぶつかってモンモンしているあなた、次のステージに移る時かもしれません。勇気をもって踏み出してみてください。新しい世界が展開するかも!

プロフィール
   

伊藤登代子(代表取締役)

http://www.ca-place.jp
業種:マーケティングプロモーション、人材育成
設立年月日:2004年2月25日

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