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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  1999年10月11号 「鬼のように稼いで、神のように施す」

 「これからは女性も鬼のように稼がなくっちゃ」という会話から、パーティーの席上は女性経営者を応援する話題で盛り上がった。賛成だ、賛成だと思いながらも、何かがひっかかったまま考えていた。従来の企業論理と同じ発想で女性経営者がたくさん増えることは喜ばしいことだろうか。あまりにも当たり前になっている「21世紀は女性の時代」ってそういうことではないはず。がんがん稼ぐだけでは今までの男性と同じだし、たくさん稼ぐ目的に他にあるとか、または何かを創出していくのでなければ女性らしくない。新しい命や価値観を生み出していくことこそ、21世紀の女性に求められている「仕事」なのではないかと思う。

  もう10年数年前の話になるが「何のためにやるのか」で私の笑えるエピソードがある。まだ子育てをしていた頃であるが、「すべての基本は食にあり」と考えた私は、玄米菜食に一生懸命であった。2年も過ぎた頃、そんな私に弟が言った。「それでさぁ、そんなに体、健康にして良い物食って、この世で何やりたいの?」と。何をどう食するかだけに夢中になっていた私はその言葉にとてもショックだった。しばらくして我が家の玄米は徐々に胚芽米になり、白米となり、ついに今となってはカップラーメンの便利さを享受し、今度は「すべての基本は職にあり」とばかりにキープラの代表なんかになっている。人って変わる動物なのよね。

  そんなことを思い出しながら、女性経営者や未来の経営者たちに「がんがん稼いだ先に何かがなければおもしろくないですよね。」と話してみた。すると、ずっと働き続け、今働く女性を応援する立場となっている先輩が一言おっしゃった。

 「これからの女性はね、鬼のように稼いで、神のように施すのよ。」と。

  「わっ、なるほど、いいですねぇ。それはいい! 神のように施すために鬼のようにがんがん稼ぐんだ!」と思わず手をたたいた。

 社会の空気は厳しいけれど、時代は女性を後押しし、自分らしく生きることを応援している。もうそろそろいいかもよ。社会貢献の意欲を内包しながら、がんがん稼いで儲けるのだ! そしてそのことが新しい価値観や新しい動きを生み出し、あなたらしく、私らしく元気に生きていかれるならば、がんがん、鬼のように稼ぎ、そして神のように施せばいいのだ。たとえ施せなくったって、それはそれでいいさ。まずはみんなで稼ぐ鬼を目指そうじゃない?

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 神宮前にて
 
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