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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2004年4月35号 「ビジョン-1」

 「ビジョンって本当に必要なのかなぁ」と思ったのは、起業志望者に「ビジョンがなければ経営者になれないんでしょうか。」と聞かれた時だった。自分にはビジョンが描けないから起業家には向いていないかもしれないというのだ。
 「机上のビジョンやプランが事業の正否を決める訳ではないし、ビジョンは事業が動き始めると自分と一緒に成長して変化していくから大丈夫。」と励ましてあげたかったけれど躊躇してしまった。
 ビジョンはあった方がいいと思う一方で、ビジョンがなくてもちゃんと経営をしている人が一杯いるし、むしろ大企業のような組織をもたない私たちに、本当にそれは必要なのかどうか、もう一度考えてみたいと思っていたからだった。

  そんなある日、古くからの支援者の人と食事をした。
「最近、自分の中の何かが動き始めているような気がするんです。潜在ビジョンがあるのだとしたら、それが顕在意識に向かってきているような、上手く言えないけれど、不思議な感じがしているんです。何かが次のステージの準備をしているんでしょうか。なかなか、具体的なビジョンにも繋がらないし、そもそもビジョンって、本当に必要なんでしょうか?」

  すると彼は言った。「経営手法としてのビジョンは頭から入るから疑問があるけれど、本当のビジョンは直感でイメージするんだよ。そしてビジョンは最終結果のシーンを未来のイメージとするから実現に近くなる。川野さんは、やりたいことや出来ることが増えてきているから、ビジョンが拡散してきて、言葉や形にするのが難しくなっているんだね。そろそろ、引き出してまとめるお手伝いをしてあげた方がいいみたいだ。一度、それをやりましょう。」そう言ってくれたのだった。

  あぁ、これは新年会でキープラの未来の構想を即興ゲームで体験したのと同じだ。新年会では未来のイメージを身体で表現したけれど、今度は言葉で表現するんだ。
 沈黙の間に、シャボン玉がパンと割れて向こうの青空が見えたような気がした。

  私が目指しているイメージはどんなもので、何を大切にして生きているか、そのためにどんな目的をもって暮らしているか、そのことを言葉にして仲間やこれから仲間になる人たちにも伝える。言葉だけでなく、同じ方向に向かっていくために未来のイメージを共有してもらうのだ。それをビジョンと呼ぶんだね。行き先が見えないままに今日を過ごすより、未来の姿が見えた上で過ごす今日の1日の方が、より意味があるということなんだ。だとしたら、愛着をもてるような私らしい価値観や、生きている意味がわかるような目的を言葉にしてみましょう。

 ああ、ようやくわかってきました。ビジョンが見えれば、なりたい自分もホラッ、現実のように見えてきませんか?

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 西新橋にて
 
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