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  【独立事典デスク:週刊「増田紀彦」通信】
第44回「それぞれの持ち味」 2003.06.27配信

 最近、私の手元に2冊、本が届きました。いずれも知人の力作。その両方に目を通すうちに、面白い符合を見つけました。ちょっと抜粋して紹介します。 
まず1冊め。こちらはアメリカ人の女性が書いたものの日本語版です。

「私たちは、サメ型の行動スタイル……無慈悲で、傲慢、攻撃的で、見知らぬ獲物を求めて海の中を泳ぐ……が、ビジネスで成功する方法のひとつであることはよく知っている。(中略)が、私たちはイルカのようなスタイルのほうが、はるかに素晴らしい人生のお手本であることに気づいた。イルカは非常に知能が高く、コミュニケーションが際立ってうまく、動機づけをする才能にすぐれ、ネットワークという“橋”を、巧みに構築する。これらは、今日の競争の激しいグローバルな環境でこそ、ますます必要不可欠な資質となっている」

2冊め。こちらは日本人の男性が書いたものです。

「ウサギとカメにたとえるなら、従来の日本の経済成長を主導してきたのは、間違いなくウサギです。(中略)ところが、瞬発力自慢、短期決戦指向のウサギ型経済は、その成功体験ゆえに方向転換を決断することすら容易ではなかったのです。そこにカメが登場してきました。1年で1億円を稼ぎ出すウサギと、6年かけて1億円を稼ぎ出すカメ。しかし、ウサギは無理がたたって早晩、力尽きます。一方、カメは、7年目も8年目もそれ以降も元気。経済の持続に限らず、個人の幸せの上に成り立つ社会を目指す意味でも、カメの生き方を見習うべき」

説明するまでもありませんが、両方とも男女を動物になぞらえた文章です。

さて、無慈悲で傲慢で、早晩、力が尽きる予定の一員である私(多分、当たっている)は、昨年から青森県男女共同参画センターでセミナー講師を務めています。この「男女共同参画」という概念を、私はとても気に入っています。

 時折、「日本はもうダメだ」という声を耳にします。しかし、日本はまだ、半分程度の力しか使っていません。あと半分、女性の力が控えているのです。
男女がもれなく社会参画し、なおかつ、それぞれの特技を組み合わせることができれば、日本はまだまだいけます。「サメはサメなりに、イルカはイルカなりに」、あるいは「ウサギはウサギなりに、カメはカメなりに」持ち味を生かして協力し合えば、豊かで強くて楽しい社会を築けると思うのです。

 本の紹介をしておきます。アメリカ発は「ボスを目ざすサメとリーダーを目ざすイルカ」(実業之日本社)。アメリカの女性起業研究の第一人者である真弓敦子さんの翻訳です。日本発は「夢をかたちにした女性たち」(あいむ出版社)。三重県でNPO活動に取り組む伊藤登代子さんたちの編集です。

 ちなみに抜粋した日本人男性の文章は、伊藤さんたちの本に、私が寄稿した文章の一節でした(笑)。バレてましたか?

  増田紀彦
 
増田紀彦さんはキープラネットの副理事長です。
  文中に登場する伊藤登代子さんもキープラネットの正会員です。

 
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