会社員から独立して個人事業主として活動するようになった半年後に、2つの出来事に遭遇して以来、法人化を具体的に考えるようになりました。その出来事とは、1つは某社のデザインコンペに参加し最終選考に残った時、担当者の方に「当社は守秘義務等に大変気を遣う業種のため、お知り合いの法人様を通して契約していただけますか?」と言われたことです。その時に、個人というものは法人から見ると信用がないものなのだなと初めて感じました。幸いその案件は知り合いの法人を通して請けることができたのであまり気にはしていませんでしたがその数週間後、もう1つの出来事が起きました。ネットで問い合わせを受け、お話を伺うために某社を訪れた時のこと、制作期間は3週間、制作価格は30万円というお見積もりを提出したところ、その担当者の方は、「打ち合わせを入れても完成まで1ヶ月ですね。SOHOで1ヶ月30万円の収入って結構いい方じゃないですか?」と言われました。その担当者の方には悪気はなかったのだと思いますが、その言葉が値引き交渉への発端となったので、個人事業主のままではこれ以上大きな金額の仕事は受注できないのではないかと感じ徐々に法人化を考えるようになりました。
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