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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2003年7月32号 「自分磨き」

 講演の始まりはいつもにこにこ顔でスタートする。

 「さて、今日のタイトルは会社を作ろう!ですが、会社を作らなくてもいい人が一杯います。だから、話の流れによっては、会社なんか作るのやめなさい!という結末になるやもしれません。でもがっかりしないでください。会社にしなくても、独立は出来ますから。今日は会社を作るために、それよりもっと前に、もっと大切な話をします」そう言って始める。

  10年前、会社を作れば仕事がくると思って、単純に会社を作ったがダメだったこと。スキルだけで立ち上がった後、経営の勉強を一生懸命やったけれど経営力はつかなかったこと。ノウハウは自分の体験から生まれるしくみがわかったこと。それから、個人で独立する場合は自分が最大の商品で「強み」も、人と違うところに隠れていることがあるんだとわかったこと。

  起業家は、その人の眠っている能力も、起きている能力も全部余さず引き出して、お客様のために、そして自分の成長のために磨いていきたいと思うようになる。成長志向のない人は、起業家には向いていないから、やめておいた方がいいですよと言う。

  起業後は、様々な壁や課題がこちらの都合も聞かずに勝手にやってくるけれど、越えていく力こそが起業力であり、力がついていく瞬間だ。
 そして、辛抱して、鋭意努力の結果、4年たち、5年たち、やがて事業も順調に伸びてくると、また、今度は違った形で自分磨きが必要になってくるようだ。

  ある時、女性起業家からこんなメールをもらった。「だんだん、指導してくださる方が少なくなってきますので、謙虚さを忘れないように、常に心しておつきあいしないといけませんね。気になることや、アドバイスなどありましたら、どうか遠慮なく教えてください」と。
 この人は偉いな〜と思いました。それで答えました。「私も、言ってもらわないと気がつかないことが一杯あります。そのまま失礼していると、人は黙って去りますから、去られないように、お互いに気付いた点はアドバイスし合いましょうね」。

  経営者やリーダーは、自分の判断で物事を決定し、動いているので、間違っていても、なかなか人は、素直にそれは違うよとか変だよと言ってくれない。
 だからこそ謙虚に、人の話に耳を傾けることが必要だし、アドバイスしてくれる人を大切にしなければならない。

  人って、いろいろ面倒なのねぇ。
 ご飯さえ食べさせていれば、赤ちゃんが成長して歩き始めるように、会社も会社さえ作れば黙っても事業が大きくなっていくといいのになぁ、なんてついついそんなことを考えてしまった。
 人はあなたのことをよく見ているよ。だめなら人は黙って去るよ。このことを決して忘れてはいけない。人はコワイんだ。
 だからどんなに偉くなっても、人の心をちゃんと見て、誠実に謙虚に生きて行くのが、人としても商売人としても、あるべき姿なのでしょう。

だから“実るほど頭を垂れる稲穂かな”

なのに“実らずに太ってばかりの川野かな”

がんばろうネ! 起業家のみなさん!

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 西新橋にて
 
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