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代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2006年4月6日配信★【きぷら開運125号】★より

川野真理子の「あなたがあなたのままでいい理由」
丸3年も、朝令暮改・・・どころか、朝令朝改のこんな私につきあって、上手に仕事をこなしてくれた事務局スタッフが、ついに独立して辞めることになった。

「ついにこの日が来たのね。」という感じで2人で話をしていたら、彼女は言った。

「私は川野さんのそばに3年いましたけど、最初に来たときより、今の方がとても気持ちが楽になりました。こんな私でも、そのまんまのあなたでいいよ。と受け容れてもらっているのがすごくわかりましたし、わがままもたくさんきいてもらいました。川野さんは言葉はきついけれど、言葉の裏に大きな愛をもっている人なんだということをすごく感じて、ずいぶん有り難かったです。救われた気がしました。」

てな話になり、実際に「酔っぱらって正体不明になるあなたも、淑女のように私に一生懸命尽くしてくれるあなたも、あなたはあなたでそのまんまでOKよ」と、本当に思っていた理由のような話をした。

今まで言葉にして説明ができなかったけれど、最近、私は、私的にかなりおもしろい発見をしたので、さっそく、彼女に発表したという訳だ。

その発見とは、ある知り合いが私に話した事がきっかけだった。

「自分が今やっていることは、自分だけ楽しくて、誰かのために役に立っているかというと、誰の役にも立っていないので、これじゃナンのために生まれてきたかわからないですよね。自分が恥ずかしいです。」

それは間違ってるな〜と思った瞬間、口から言葉が飛び出していた。

「あのさ、そういうのを社会貢献病っていうんじゃないのかね?私思うんだけどね、別に、生きていて必ず誰かの役に立たなきゃいけないって思うことはないと思うよ。誰の役にも立たなくて、なんの役に立たなくてもいいと思うよ。

ひたすら、自分だけ楽しくて、誰のためにもならない人生を過ごしたってまったく構わないと思うよ。むしろ、楽しまない人生を過ごしていることの方が罪だと思うよ。」

「え゛っ、なんでですか?」

「なんでですかって言われても困っちゃうけど、誰でも彼でもみんな世の中の役に立たないといけないのかな〜。それって、そんなに美しいことなのかな〜。

役に立たない人がいたっていいし、役に立たないどころか、人に迷惑かけるような人がいてもいいし、この世は自分のためだけにある位のことを思って生きていいと思うのよ。神様はそのくらいおおらかに人を地球に送り込んでくれているんじゃないかと、私は勝手に思ってるのよね。

ただ一つだけ、そのときに私的には、こんなふうに思うか思わないか、これが大切かな〜と思ってるの。

『神様、神様、今回もらった命では、自分はすんませんが、誰の役にも立たないことを決めています。ひたすら楽しいこと、自分のやりたいことだけを必死になってやらしてもらいまっさー。

でも、多分、次に生まれてくる時には、もうちっと、人のためになるようなことになっているかもしれませんので、いやいや、ならないかもしれませんが、まあ、それはそれで、ならなくても、気長に3000年位、待っていてくださいまし。それまでにゃー、ちっとは“楽しい”の意味もわかって、人が喜ぶことがこんなに自分が楽しいのかということにも気がつくと思うし、もっと成長しますんで、しばらく遊ばしてくださいまし。気長に待っていてくださいまし。待ちくたびれたとしても、それはそれで諦めてください。』ってね。

そうやって、1500年も待ってもらった人が、次に生まれてきたときには、もうちっとマシな人間になっていたり、社会に役に立つような仕事をしたり活動をしたり、その人に合った生き方そのものが、結果的に社会に役立つようになるんだわねぇ。きっと。

言ってることわかる?

「はい、わかります。」

「おぎゃ〜と生まれた赤ちゃんがさ、いきなり『ママ、産んでくれてありがとう。ボク、社会に役に立つような人間になります。』なんて、言ったら気持ち悪くない? そんなことはいいから、楽しく生きて行きなさい、お母さんはそれが一番嬉しいからって、親ならそう思わない?

50歳になって、60歳になって、70歳になってようやく、そろそろ自分も人の役に立つようなことをしてみようかなと思う人は思うし、思わない人は思わないしね。思わなくても、それはそれでいいんじゃないかしら?

猫も杓子もみんな世の中の役に立とうなんて考えなくったっていいってことよ。役に立たない人間がいて初めて、役に立つことだってあるでしょ?

酒飲んで人轢いてしまうような人がいたら、それでは困るから飲酒運転は罰をつけようというようなことにもなるしね。

どんなふうに生きていても、まったく役に立たないなんてことはないのよ。

だから、精一杯、「自分がどうすれば楽しい人生を過ごせるか、」そればっかり考えていていいと思うよ。一生懸命。むしろ、自分を楽しむことが、最大の生まれてきた理由だと思うのよね。

なぜならば、楽しむためにいろんな条件をクリアしなければならなかったり、人には人にあった課題があったり、環境があったり、そのために頑張ったり頑張らなかったりするんだと思うのね。

頑張らないとどうなるかも体験してみないとわからない。

結局、人にとって一番大切なことは、今の自分を充分楽しむ努力をしているか? 楽しもうと思うことなんだって思うの。

大して人の役になんか立たなくったって、あなた自身が元気で楽しくて人生を楽しむために一生懸命努力することで、神様としてはそれでOKなんだと思うよ。

もらった命を大切にするということは、人の役に立つことより先に、自分が自分の命を楽しむことだと思う。無理に、社会に役立つことを自分に強制するのは間違ってると思うけどな。そういう考えはダメ?あなたに合わない?」

「いいえ、ダメじゃないです。とっても楽です。」

「私、去年、津軽の伝承料理を食する会というのを、弘前からお母さん達が5人もきてくれて、渋谷で青森出身者を集めて食事会をしたの。会費が高かったし、赤字だったら自腹を切る企画だったから、集客がとっても厳しかったのよ。時期も12月だったしね。それで、本当にしんどくて、毎日毎日、集客集客って苦しんでいたわけ。

ある朝、明け方にね、満席になってみんなが楽しそうに飲んだり食べたりしている姿が夢で見えたの。ああ、満席になった!と思ったの。現実になると確信したの。それで、そのときに思ったことは、こんなに自分がやりたい企画が実現直前まできているのに、どうして自分はこんなに苦しんでいるのだろう。

せっかく、一つの夢が叶おうとしているのだから、もっと楽しんでやらなきゃ間違ってるって思ったの。

同じ結果が出るのに、苦しいと思ってやるのと、楽しいと思ってやるのでは、まったく幸せ度が違う。

気持ちの方向性をちょっと変えるだけで、幸せか、苦労か別れてしまうのなら、楽しいと思って集客すればいいんじゃない! と思ったの。

不思議なことにね、その後、後1週間というところで参加者が増えて、ついに満席になったのよ。

だから、人は他人のために役に立たなくても、自分のことを精一杯楽しむことの方が、実は非常に大事なことなんだと思ったの。

この世は自分が楽しむためにある! くらいでいいと思うし、自分が自分を楽しめないような人生を過ごしては、そっちの方がむしろ、命に対して失礼なような気がするよ。」

一気にそう言った。彼女がどう思ったか聞かなかったけれど、私は自分でそう言いながら、なるほど、そう言うことだったのか!!と、ひどく自分に感心していた。

多分、聞かなかったのではなくて、自分に感心している間に、彼女の返事を聞きそびれてしまったのだと思う。なんて勝手なわたし。(笑)

彼女がどう思おうといいんだ。

わかればいいけど、わからなくてもいい。でも、せっかくだから、わかって楽になってくれているといいな〜と、その時に思った。わからないからと言って、無理矢理わからそうとも思わない。時がくればわかる。

何度も言うけれど、私たちが生きていて一番大切にしなければならないことは、

「私は楽しく生きているか?」ということだと思う。

あなたは楽しく生きていますか?

これから楽しくなりそうですか?

そのための努力をしていますか?

私は、苦しい時をずっと経て、ようやく、人生はプロセスが大事なんだから、今を楽しく生きなくっちゃ!と思えるようになりました。
  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html
 
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