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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2001年6月21号 未来の自分

 行きつけの美容院に行った。「最近どうですか」と店長。「まあ、行ったり来たりですかね」と私。「何処を行ったりきたりしているんです?」に「自信過剰と自信喪失」と答える私。「ああ、わかります、わかります。自分で気がついてしまう人はみんなそうなんですよね。」と言う。

  なんて感度のいい答え方をする人だろうと感心しながら「こんなに繁盛してても落ち込むことってあるんですか」と聞いてみた。「ありますよ。特に外部から評価されたり、メディアに載ってしまうと、本当の自分と外からの自分との間にギャップが出来て、昔はよく落ち込みましたね。もう20年この仕事をやっていますけど、未だにそうです。」というではないか。

  なぜこの人は私の心の中を読めるのだろう。私が実力と知名度のギャップに「グッ」ときているなんてことは一言も言っていないのに。

  不思議そうな顔をする私に彼は続けて言った。「グランプリを取ったとするでしょ?でも、自分の中では、今回は佳作だったと思っているわけですよ。そうすると自分に納得できなくて、メディアに出るのが嫌になってしまうんですね。外の評価が間違っているから。だから、もう少し若い時は、メディアに出たり断ったり、落ち着かなかったですね。」「今はどうですか?」「今は出てますよ。でも、これでいいということはないから、どうすればもっとよくなるかって考える時は、やっぱり苦しいですよね。」という。

  女性起業家とこの話をしていたら、とても良い話を教えてくれた。「昔、まったく同じように自分はまだまだなのに、メディアに取り上げられたり、外の評価が高くなってきて川野さんと同じように苦しいと思ったことがあった。その時先輩が「他人の評価は意外と正しい」と言う話をしてくれた。それは、もし実力と外の評価が違っていても、外から見えるということは、そうなる予想がつく、そういう器をもっているということだから、外から見える自分に向かって、切磋琢磨せよ、自信をもって努力をせよ。そうするといつかは外の評価の通りになるから。」と言ってくれたというのである。

そっかー、外の評価は「未来の自分」っていうことなんだ。そういうふうになりたい自分がここにいますよ、だから、今からあなたに向かってがんばって行くからヨロシクネと思えばいいんだ!と思った瞬間、えっ! だとしたら、早く未来に行かなくちゃ! 一々落ち込んでいたら、未来の私も未来に行っちゃって、未来の未来の私はついに、現実の私を待ちきれずに疲れ果てて、もうおばばになってしまっては困るもの。

急がなくっちゃだわ。ここが私の「素直」の見せどころさ!

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 神宮前にて
 
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