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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2004年10月37号 「やるべき仕事」

 「四十歳を過ぎたら、自分のこれまでの生き方を人に語れるようになっていかないとね。」とキャリアの先生がおっしゃった。

 「人生の後半は、それまでに一生懸命生きて学んできたことを、後生に伝え継ぐ責任があるんだよ。」ということだった。その言葉は強く私の印象に残っていた。

  キープラネットで学んだことはたくさんあったけれど、これで喰えないと、もう後はないと必死だったから、自分の生きてきた道を語るなどという余裕も考えもなかった。
 それに、私の人生は、予定通りにならないことばかりだったから、人に語れるようなことは何もないと思っていた。
 でも、最近、自分の起業体験を語りながら、少し考えるのだ。
喰えるとか喰えないとかではなく、そろそろもっと大きくて、高い志と夢に向かっていきたいなと。
  先生はさらにおっしゃった。
「四十歳までは自我を確立するときだから、とにかく一生懸命、私はこれをやったんだ!と思えることをやるんです。自分の内面に目を向けなさい。そうしたら、自分とは何者なのか、自分の人生は何のためにあるのかがわかってくるから。そのことを後生に伝えていくんだよ。それがやるべき仕事なんだよ。」と。
 私のやるべき仕事か・・・。 

 そんなあるとき、それまで自分が「負」と思っていたさまざまなことが、「財産」なんだとわかった事件(?)があった。
 ある人が、学歴も肩書きも財産も資格もキャリアも秀でた能力も、さらには、両親もなく、その負の部分こそ、私に与えられた「財産」なのだと言ってくれたのだ。彼は続けた。人はいかに不要なものをたくさん身につけて生きているか。
 そんなものがなくても、こんなにちゃんと信頼されながら幸せに生きていけるんだと言うことを、あなたは自信をもって見せていくといいよ。あなたでないと出来ない。それがあなたの仕事だと。
 それはとても大きな発見だった。過去最高の学びだった。私はこのまま私らしく、思う存分“私”を楽しむことが、私の仕事であり、その中にこそ生きる理由があるということがわかったのだった。

 わかったからこそ、これからの人生の後半をいかに生きようか。
 空を見上げながら考える。
 目先の日々の忙しさに追われずもっと大きな視野をもって、大きな使命をもって人生の後半に向かっていかなければならない。無駄なことに手を出さず、まっしぐらに向かっていこう。

 四十歳を過ぎたら、というか、もうとっくに四十歳を過ぎてしまったけれど、人生を語るに値する人間になろうと、あらためて思った秋の始まりなのでした

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 西新橋にて
 
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